静かな夜の終わりと、上海の彼女


雨の音が冷たく響く静かな夜。
耳を澄ますと、地球の動く音さえ聴こえてくる。
夜が終わり始めた窓の明かりに安堵し、深い眠りに落ちる。
なんて気持ちがいいのだろう・・・。

ヴォヤージュ

ヴォヤージュ

アン・サリーのある曲が、雨音によく似合う。
湿度の高い、蒸し暑い雨の竹富島を想い出す。
あの雨音を聴きに、またあの島へ行きたい。



でも・・・きっとあなたはアン・サリーを聴いたら
「上海」を想うかもしれない。



上海にいた、知的でコケティッシュでスタイリッシュなあの女性を。
あれから彼女はどうしただろう。
資生堂の化粧品を使い、カルバンクラインの下着を身につけ
ピッタリしたスリットの深い黒いスカートを履き、
12センチのヒールで颯爽と夜の街を歩く。
ダリとシェークスピアをこよなく愛す恋人は
この世から去っていってしまったけれど、それでも彼女は作家として
現在を生きているんだと思う。
彼女がアン・サリーを聴いたらいったい何ていうのだろうか?



追伸:ダンスが上手なキミへ。おめでとう。