あの日見た夜の空。

手のこわばりを感じながら、ちょっとだけ窓を開けて夜の空を眺めてみた。
この星たちはわたしが子供の頃がからずっと、同じ角度で規則的に現れては
また消えてゆく。ずっと変わらないでいるあのヒトと同じように。
普遍的なコトに飽き飽きし、刺激が欲しい夜でも 
この星たちを見ると心がとても落ち着つくわ。
あの日見た夜の空は、とても美しかった。
手を伸ばせば、そこに星があった。
あのヒトは昔、わたしにその星を掴んでひとつだけプレゼントをしてくれた。
わたしたちはお互いに変わらない自分たちでいることを約束して別れた。
だけど、わたしは約束を守れなかったわ。
約束を守らないコトで、あのヒトを懐かしむ心の傷みが掴んでくれた星の中へと
封じこめることができたのだから・・・。
でも、今夜あの日と同じ夜の空を見て、何ひとつ自分が変わっていなかったことを
わたしは感じたの。箱の中からそっと、あのヒトが掴んでくれた星を取り出し
あの日の夜をいとおしく想った。
お互いがhappyになることを、この星に誓ったことをわたしは想いだし・・・。
脳から脚へザワザワと多幸感に満ちていく。
あのヒトはわたしにとても素敵なコトをプレゼントしてくれたのだな、と
2005年の秋になってようやっと気がついたわ。