いつか訪れた場所とカウボーイ

やっと・・・長いトンネルから抜け出したような気持ち。
引継ぎも終わり、明日からもうオフィスのデスクに座るコトも、
締め切りの書類に追われるコトも、並べたてられた数字に頭を抱えるコトも、
情報誌の写真撮影や、フライヤーやDMのデザインにも頭を悩ませる必要もない。
元々、アンニュイリズムが心地いい人間だから たぶん社会には不向きなんだと思う。
鼻歌を歌いながら、お花の水やりをし スタジオボイスとかブルータスCASAのページを
ペラペラと捲りながらハーブティーを飲んで・・・ボサノバやジャズを聴いている毎日がわたしは好きだな。



そうそう・・・昨夜(たぶん正確には朝方だと思うけど)見た夢は、とても鮮明で
目覚めた瞬間 これは何かのヒントかもしれない、と思って必死に記憶に留めた。



場所はトーキョーのどこかの建物だったと思う。見えた景色は、橋があって川が流れていたわ。
少し、離れた場所には「SE」か「CE」、どちらかのアルファベットを含んだ店舗ビルがあった。
そのアルファベットはグリーンのフォントだったと思う。
そして、川の近くに建物があり わたしはそこを歩いているわけ。
なぜかその建物のオーナーの名前をわたしは知っている。
オオタニという名前だった。メガネをかけた、ちょっと太めの中年男性。
建物は3〜4階建で、L字型になっている。建物の名前は漢字で三文字。
鹿鳴館」みたいな、レトロなネーミングだったような気がする。
レンガ風のその建物のL字で囲まれた敷地には たくさんのテーブルと椅子があり、
オープンカフェのようになっていた。
オオタニはわたしに、この場所はちょっと有名なデートスポットだと説明してくれた。
建物の2階からは、賃貸住居になっていて わたしはそこを借りることに決めた。
そう決めた瞬間、わたしは過去にこの場所に訪れたことを想い出すのだった。
「あ・・・わたし以前、ここの場所に来たことがあるような気がする。」
屋上に上がって、わたしは景色を再確認してみる。
ああ・・・やっぱりこの景色・・・覚えているわ。
わたしは過去に誰かとここに来たことがあるもの。
納得しながら、今度は建物の向かいにあるウェスタン風のダイニングバー(?)に
行こうとしたら、カーボーイが馬に乗ってやってきた。



・・・こんな感じの意味不明な夢だったんだけれど、
同じような景色に現実に出逢ったら、すごいワクワクしちゃったりしない?
カウボーイが馬に乗ってやってくるのはありえないけど。
えっと・・・とりあえず、今日はいろいろな意味で疲れちゃったので、朝までぐっすり眠ることにしよう。