Room №1007


わたしのお部屋にも今、Ann Sallyが流れているわ。
実は、レンガの隙間に吸い込まれてわたしは気がついたの。
何でしょう・・・オトナのオンナであるわたしが
毒あたりしたかのような けたたましい金曜日を
何度か送ってきたような気がして。
まるで、手に入らない何かを求めてクレイジーになっているようだった。
彼女の音楽 を聴いていると、侵された細胞たちが
蘇っていくのが手にとるようにわかるの。
本当なのよ。
バスタイムが終わり、ひと息に飲み乾したブラッド・オレンジの
ジュースが、血中に忍び込み わたしのカラダは浄化され始める。
水が流れ落ちるように、脳から心臓、腕、そして足と・・・。
わたしのすべてがわたしに戻っていく。
そして指先まで完全にわたしに戻った頃には 
たぶん・・・わたしは“Room No.1007”を憧憬するに違いない。
夢の中の素敵な魔法の空間。
ねぇ、いつか一緒に連れてって・・・。


デイ・ドリーム

デイ・ドリーム