“いつか出逢うあなたのために”

余裕をかまえていたら、何だかとても忙しい月末になってしまった。
予定どおりに仕事の引継ぎがスムーズにいかずに、焦燥感に駆られ 今日は一日中、心がザワザワしていた。
帰り際に書類に印鑑を押そうと、シャチハタを手にした。
長い間、使っていたせいでインクが薄くなってきたので、そろそろカートリッジを交換しなきゃ。
カートリッジの予備が引き出しにあった気がして 探していると、ふと気がついた。
あ、もうこの「姓」ではなくなるんだった・・・。
引き出しにかけた手が何だかちょっと照れくさかった。
“いつか出逢う誰かのために”と想い続けて、もうどれくらいの月日が経ったのだろう。
行くあてもないのに、自分の居場所を探し求めて模索した年月。
傷ついた心はやがて癒され、癒された心はやがて記憶に・・・。
そして記憶もやがては拡散し、ほんの些細な出来事とともに中和されて薄れていくだろう。



心のコンディションがよくなった頃には、“いつか出逢うあなたのために”という
タイトルで、わたしがそのときどれだけ幸せであるかを その、あなたに書き残しておこうと思っている。
わたしと、あのヒトの分身である“いつか出逢うあなたのために”。
まずは、あなたがわたしのカラダに宿る前に わたし自身が健康にならなくっちゃね。
葉酸サプリメントを飲みながら、今 そんなコトを考えていたわ。







※そして、わたしにはどうしてもしなければならないコトがある。こだわるワケでも、わたしはPTSD(外傷後ストレス障害)ではないんだけれど、あんな暮らしをしていた、わたしも今こうしていろいろなヒトに大切にしていただきこんなにまで幸せを感じられるようにまでなったのだから・・・。DVで苦しむ女性にもそんな可能性があるということを知って欲しいんです。わたしはそんな女性のために、何か 自分ができるコトをしなければならないという気持ちが日増しに強くなってきている。あのとき、手を差し伸べてくれる人間がいなかったら、わたしは今 わたしではなかったと思う。感謝の気持ちは死ぬまで忘れられないし、忘れないコトが わたしがわたしである証なのだ。


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