唯我論。

ああ・・・あのとき、ああしてあげたらよかった。
もっと、やさしくしてあげたらよかった。
どうしてもっと「ありがとう」と感謝できなかったのだろう。
なぜ、寂しさを理解してあげられなかったんだろう。
もっと、抱きしめてあげたらよかった・・・。
後悔の切なさで、泣いた夜もあった。
月を見ては、またその切なさに舞い戻ってしまうわたしもいた。
誰にも言えずに、ずっと心の引き出しにしまい込んでいたけれど、
こんなカッコ悪いわたしを曝け出すことで、何だか報われたような気がした。
今夜、見上げた月はとても美しく見えたわ。純粋に・・・。